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書籍「いのちのほとり」

  • 書名:いのちのほとり (Amazon↗︎)
  • 著者:咲セリ(文・絵)
  • 仕様:四六変形判/丸背上製本/全144ページ
  • ISBN:978-4-9911568-2-3
  • 担当範囲:編集 / 装丁・帯・本文デザイン / 本文組版 / 全体ディレクション

 

風鯨社より出版の「いのちのほとり」の装丁デザイン・編集・組版をしました。

「いのちのほとり」は、著者である咲セリさんの、いのちとはなにか?生きるとはなにか?を模索する問いの中から生まれた4編の美しい短編集。
文章だけでなく装画・挿絵も描かれています。

作品の世界を最大限活かす造本にするために、試行錯誤しました。

 

*カバーなしの上製本*

咲セリさんの文章は、リズムよく柔らかでありながら、鋭く生々しく、丸裸の心を思わせます。

弱さを隠さない丸裸の美しさと強さを持つ文章の雰囲気を造本でも表現したく、本自体にもカバーをかけず丸裸に、上製本の形の美しさがそのまま見えるようにしました。

丸背(背中を丸みを持たせる製本)に、手触りの良いクロス紙、花切れとスピン(しおり紐)も絵に合う柔らかな色をチョイス。

本文用紙は、薄く柔らかな書籍用紙を選び繊細さを出しました。

 

*本文の美しさを引き出す組版*

本文の組版は、たくさんの挿絵と物語がリンクし、リズムよく読み進められるように1ページずつレイアウトし、文体のリズムに合わせ改行も調整。

美しさを維持しながら印刷予算も抑えられるよう、全ページフルカラーではなく2色刷のページと4色刷のページを組み合わせ、色の効果を活用しました。



丁寧に心を込めて作られたものは、それを手に取るだけで自分も大切にされていると感じることができるのではないかと思います。

−−−「あなたは、生きているだけで、いい。」

そう優しく伝えてくれるこの本のメッセージに合うデザインに仕上げられたと思います。